12Glass in Japan



■日本ガラス工芸協会は、ガラスによる創作活動を通して、ガラスと人々との結びつきを深め、文化の発展向上に寄与することを目的に1972年に設立されました。当協会は、ガラスによる創作に関わる人々で構成された日本で最初の団体として、日本ガラスアート界において大きな役割を果たしてきました。1978年以来3年毎に開催される「日本のガラス展」は、協会活動の最大の柱となる事業であり、毎回会員の個性豊かな新作が出品されます。その質の高い内容は、国内及び海外においても高く評価され、多くの現代ガラス作家を輩出してきました。
 現代ガラスとは1960年代以降誕生した新しいガラス造形の仕事を総称した言葉です。作家の個性によって、ガラスという素材の魅力を自由に表現することが出来るようになり、新しいガラス芸術文化が成長しました。当協会の創立当初からの現存会員は少なくなりましたが、ガラス教育機関の充実と相俟って、次世代の会員へと新たな伝統は受け継がれ、また会員各様の色々な個性で紡がれてまいりました。
 当協会が創立され40周年を迎える今展では、会員各々1点の新作の他、ヤング・ジェネレーション・プライズ(YGP)部門として15名の若い世代のガラス作家を推薦公募し、総計121点のガラス造形作品が一堂に展示されます。また、東京会場のみではありますが、会場入り口にある池を利用し、会員や教育機関でガラスを勉強する学生たちの手により創作されたインスタレーションを展示します。
本展は新会場である代官山、ヒルサイドフォーラムをスタートとし、恒例となりました西伊豆町、黄金崎クリスタルパークへ移動します。更に石川県能登島ガラス美術館、三重県のパラミタミュージアムと1年1か月に及ぶ巡回展を計画しています。
それぞれ特徴のある美術館で「日本のガラス展」を開催することで、多くの人々が現代ガラスの魅力に触れて関心を持ち、さらなる発展につながるものと確信しています。
 本展を開催するにあたり多大なる協賛をいただきました旭硝子(株)をはじめ協賛、助成の各企業、団体ならびに後援をいただきました文化庁、(一社)日本硝子製品工業会、(公社)企業メセナ協議会、関係する各位のご理解とご協力に対し心より感謝申し上げます。
2012年
理事長 藤田 潤


○東京展
会 期 2012年9月4日(火)〜9月9日(日)
会 場 代官山ヒルサイドフォーラム、ヒルサイドテラスA棟ギャラリー
主 催 日本ガラス工芸協会
協 賛 旭硝子株式会社/公益財団法人朝日新聞文化財団/石塚硝子株式会社/伊豆CRAFT HOUSE/株式会社グラスアート黒木/東京カットグラス工業協同組合/東京グラスワークサービス株式会社/箱根 CRAFT HOUSE/ハリオグラス株式会社/藤田喬平ガラス美術館
後 援 文化庁/一般社団法人日本硝子製品工業会/公益社団法人企業メセナ協議会認定
サブ
タイトル
創立40周年−紡がれた現代ガラス

出品者 会員90名・準会員16名・Y.G.Prize 15名
内 容
:ヒルサイドフォーラム
(メイン会場)
会員・準会員106名の新作展示
:ヒルサイドテラス
 A棟ギャラリー
Y.G.Prize 推薦公募により選ばれた15名の若手作家の作品展示
:池・プロジェクト 会員と教育機関でガラスを学ぶ学生の創作によるガラスの草のインスタレーション
:シンポジウム 「若手作家と現代ガラス」をテーマとする座談会、映(画)像による工房探訪
:アーティストショップ 出品作家の作品販売(フォーラム会場一角)
:フランス料理と
 ガラスの器
レストラン・パッションで作家のガラスの器を使った特別メニューの提供

○西伊豆巡回展
会 期 2012年9月29日(土)〜2013年4月10日(水)
会 場 黄金崎クリスタルパーク・ガラスミュージアム

○石川巡回展
会 期 2013年4月20日(土)〜9月1日(日)
会 場 石川県能登島ガラス美術館

○三重巡回展
会 期 2013年9月5日(木)〜11月11日(月)
会 場 パラミタミュージアム

○'12日本のガラス展実行委員会
委員長 藤田 潤
副委員長 上島 あい子
委 員 上野ツカサ、海藤 博、加藤千秋、上山俊一、神田正之、
栗田保久、小林 貢、小牟禮尊人、佐々木雅浩、
下嶋理依子、谷 祥一、玉田恭子、近岡 令、塚村 剛、
中川 晃、鍋田尚男、西 悦子、広沢葉子、藤原信幸、
横山尚人、吉井こころ、吉本由美子
事務局 古谷 宏子

■受賞作品:藤田喬平賞 '12
左から磯谷晴弘「泉」/上野ツカサ「紬硝子−揺黒−」/藤原信幸「植物のかたち(小文間の植物シリーズ)」

藤田喬平賞

■受賞作品:Y. G. Prize  神代良明「極」

Y. G. Prize

■観客賞
左から 東京展:磯谷晴弘「泉」/黄金崎クリスタルパーク前期:野田雄一「天・空・2012」 /後期:生田 哲「緑々深々」



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