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■日本ガラス工芸協会は1972年発足以来年ごとに順調な発展をとげ、ここに第4回展として「87日本のガラス展」を開催する運びとなりました。 当協会は申すまでもなく、日本に於ける唯−のガラス工芸組織です。会員はガラスに関するあらゆる分野から参加しており、企業やフリーのデザイナー、スタジオガラスマン、ガラス造形家、ステンドグラス作家等ガラスを共通素材としてその可能性を追求している人々により楕成された世界でも類をみないユニークな協会です。現在会員も104名となり、日本の主力ガラス作家を網羅して、産業及び工芸界で活躍し、ガラス文化に大きく貢献しております。 協会が諸外国との交流を深めるため一昨年西ドイツ、カールスルーエ美術館に於いてヨーロッパで初めて、“日本のガラス“展(その後オランダ、スイス等巡回中)を行い多くの会員が参加し、非常に好評でありました。今回はテーマを「新たなる造形美を求めて」としました。世界のガラス界は日々新しいガラスの可能性を求めて進んぞおり、今回の出品作にも非常にユニークで新しい作品を期待する事が出来ると思います。 前回と同様、海外より招待者5名と公募入選者65名に加え、本年より日本の協会員以外の主に若い作家達にも門戸を開き、初めて国内公募を行いました。厳選の結果21名の入選が得られましたが、これ等の方々は将来日本のガラス界を背負う貫重な人材であると確信しております。又本年より準会員制度を設けました。新しい人の入会は会の活性化に繋がってくれる事を願います。前回に引き続き優秀作品に対し当日本ガラス協会賞、及び朝日新聞社、サントリー美術館、フリヂストン美術館より賞が贈られます。選考は外国作家を含む全作品を対象に行います。 ガラス造形に携わる我々は、世界のガラス界が見守るこの展覧会によって現代ガラス造形というものを可能な限り多くの人々に観ていただき、それによって日本の又世界のガラス文化の認識を高め、発展させる意義あるものになることを確信しております。 「87日本のガラス展」を開催するに当り種々な面で多大なご理解とご協力をいただいた文化庁、日本硝子製品工業会、朝日新聞社、サントリー美術館、ブリヂストン美術館ほか関係各位に対し厚く御礼申し上げます。 並びに東京展会場、小田急百貨店と九州においても会回初めて開催されることになった福岡、岩田屋百貨店に対しても深く感謝致します。 1987年9月 日本ガラス工芸協会会長 藤田喬平 ○ 東京展 会 期 :1987年9月11日〜23日 会 場 :新宿小田急百貨店11Fグランドギャラリー 主 催 :日本ガラス工芸協会 後 援 :文化庁、朝日新聞社 協 賛 :日本硝子製品工業会 出品者 :海外招待作家5名、会員77名、海外公募入選64名、国内公募入選20名 内 容 :サブタイトルを「新たなる造形美を求めて」として海外国内の作家89名と会員とのコラボレートショー。 ○ 巡回展 会 場 :福岡・天神岩田屋本館8F催場 会 期 :9月30日〜10月5日 ○ 87日本のガラス展実行委員会 委員長 :小林 貢 副委員長:太田 賢 図録担当:佐藤信泰 展示担当:横山尚人 委 員 :小田洋晴、菅沢利雄、岩崎 隆、伊藤 享、佐藤万里、益田芳徳、大塚 豊、橋本 力 事務局長:岩田糸子 審査員 :河北倫明・谷川徹三・細川護貞(顧問)、岩田久利・藤田喬平・船越三郎・竹内伝治・小林貢(会員) 撮 影 :プロス・スタジオ |
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■受賞作品:日本ガラス工芸協会賞、朝日新聞社賞、ブリヂストン美術館賞、サントリー美術館賞 | |||||||||||||
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■受賞作品:奨励賞 左から右下へ 池本一三「ポートレート」/佐藤万里子「郷愁」/太田賢「 メンズファッション」/Keith BROCKLEHURST (UK)「ARISING BOX」 | |||||||||||||
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■海外招待作家、海外公募選抜作家、国内公募入選は、<出版物紹介>87年図録にてご覧下さい。 | |||||||||||||
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