第1回 松浦あかね

このページでは日本ガラス工芸協会員のアトリエのご案内をしていきます。
第1回は長野県安曇野で活動を続ける「松浦あかね」さんです。

松浦あかね 私の仕事

もともと作業の中心は吹きガラスでしたが、ランニングコストの捻出が年々難しくなり、段々と熔解期間が短くなってまいりました。

コロナ以降、熔解は年に1回のみになりましたので、熔けたガラスに触る機会が一層有り難く貴重なものになっています。
春から秋に燃料、原料代をせっせと稼ぎ、冬に火を入れ信州の寒さもしのいでいます。

以前はホットワークで完結する作品づくりにこだわっていましたが、時間を掛けて加工を進めて行く作り方も自分の性分に合っている様に思います。カメレオンの器は依頼されたことがきっかけで手掛け始めました。面白みのあるモチーフなのですっかり気に入ってしまい、以来展開し続けています。

安曇野でガラスに携わり始めてから39年目となりましたが、本当に興味の尽きない素材です。
当然折り返し点はとうに過ぎていますが、これからも揺るぎない気持ちでこの厳しくとも楽しいガラス生活をまだまだ続けて行きたいものです。